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SQL見るだけクエリ#013 売上データを日別と商品毎の販売額でクロス集計 CASE式

記入日:2023-01-13 編集日:2023-01-13

SQL見るだけクエリ。今回は売上テーブルから、商品別に日ごとの売上額を集計してみようと思います。

以下のsql_orderテーブルには、販売商品毎のレコードが入っております。

読み込みテーブルは前回と同じ以下になります。

テーブル名:sql_order

idorder_idnameitem_idpricequantitysizedatetimestatus
11伊藤 明日香sku-000130001S2022-12-16 07:00:001
21伊藤 明日香sku-000225003S2022-12-16 07:00:001
31伊藤 明日香sku-000390001S2022-12-16 07:00:001
42原田 和美sku-000130001L2022-12-16 10:00:001
52原田 和美sku-000225001L2022-12-16 10:00:001
62原田 和美sku-000390002L2022-12-16 10:00:001
73高橋 由美子sku-000130001M2022-12-16 18:00:001
83高橋 由美子sku-000225005S2022-12-16 18:00:001
93高橋 由美子sku-000390001M2022-12-16 18:00:001
104田中 明日香sku-000130001S2022-12-16 22:00:001
114田中 明日香sku-000225001S2022-12-16 22:00:001
124田中 明日香sku-000390002S2022-12-16 22:00:001
135小林 美佐子sku-000130001L2022-12-17 10:00:001
145小林 美佐子sku-000225001L2022-12-17 10:00:001
155小林 美佐子sku-000390002L2022-12-17 10:00:001
166渡辺 雄一sku-000130001S2022-12-18 08:00:001
176渡辺 雄一sku-000225001S2022-12-18 08:00:001
186渡辺 雄一sku-000390001S2022-12-18 08:00:001
197佐藤 智子sku-0001300012M2022-12-18 15:00:001
207佐藤 智子sku-000225001S2022-12-18 15:00:001
217佐藤 智子sku-000390001M2022-12-18 15:00:001
228坂本 純子sku-000130001S2022-12-19 20:00:001
238坂本 純子sku-000225001S2022-12-19 20:00:001
248坂本 純子sku-000390003S2022-12-19 20:00:001
259加藤 和子sku-000130001L2022-12-20 10:00:001
269加藤 和子sku-000225008L2022-12-20 10:00:001
279加藤 和子sku-000390001L2022-12-20 10:00:001
2810山口 晴子sku-000130001M2022-12-20 19:00:001
2910山口 晴子sku-000225001L2022-12-20 19:00:001
3010山口 晴子sku-000390003L2022-12-20 19:00:001

この記事を読むと(約5分)
CASE式を使った、クロス集計の基本形を知る事ができます。購入者毎の集計や、販売日毎の集計なども、同じような形で実現できます。

売上レコードを、日付でグループ化しながら、商品ごとの販売額を合計していきます。最後に日別の販売額合計も計算しています。

また、今回は、SQL文内で、変換をしないといけない箇所が一つあります。日時(日付)の部分です。 テーブル内には、datetimeとして、日時のデータが入っております。このままですと、日付ごとのグループができない為、日時(datetime)を日付の形式に変更して集計をします。

さていつもの様に、テーブルの情報を取得するSQLに関して、注目する部分は、以下の17~20行目です。

SELECT DATE(datetime) AS date , ' . $query_source . ' SUM(price*quantity) AS "total" FROM sql_order GROUP BY date この部分で、各商品毎の条件に一致していれば販売額、そうで無ければ0 を、日付ごと(実際にはdatetimeの日時データを日付データに変換して)に集計していっています。

今回も前回行った事と同様に、SQL文の中で、長くなるCASEの部分は事前に配列を作って成形しておきます。
コードを簡素化しておくと、こういった変形バージョンを作る際に、非常に可読性が高くなります。

4~10行目がその部分になります。

try {
    include_once '../model/class.php';

    $query_source = NULL;
    $items = array('sku-0001', 'sku-0002', 'sku-0003');

    foreach($items as $i => $item_id) {
        $query_source .= 'SUM(CASE WHEN item_id = "' . $item_id . '" 
        THEN price ELSE 0 END) AS "' . ($i + 1) . '" ,';
    }

    // データベース接続
    $database = new Database();
    $db = $database->connect();

    // SQLを準備し、パラメータをバインドする
    $query = 'SELECT  DATE(datetime) AS date , ' . $query_source . '
    SUM(price*quantity) AS "total" 
    FROM sql_order 
    GROUP BY date';
    $stmt = $db->prepare($query);

    // 実行する
    $stmt->execute();

    // 結果を取得する
    $result = $stmt->fetchAll(PDO::FETCH_ASSOC);
    print_r($result);

    // データベースから切断する
    $database->disconnect();

} catch(PDOException $e) {
    echo $e->getMessage();
}

これを実行すると、二次元連想配列で、取得することができます。

            Array
(
    [0] => Array
        (
            [date] => 2022-12-16
            [1] => 12000
            [2] => 25000
            [3] => 54000
            [total] => 91000
        )

    [1] => Array
        (
            [date] => 2022-12-17
            [1] => 3000
            [2] => 2500
            [3] => 18000
            [total] => 23500
        )

    [2] => Array
        (
            [date] => 2022-12-18
            [1] => 39000
            [2] => 5000
            [3] => 18000
            [total] => 62000
        )

    [3] => Array
        (
            [date] => 2022-12-19
            [1] => 3000
            [2] => 2500
            [3] => 27000
            [total] => 32500
        )

    [4] => Array
        (
            [date] => 2022-12-20
            [1] => 6000
            [2] => 22500
            [3] => 36000
            [total] => 64500
        )

)
			

売上一覧(日付x商品別)
販売額クロス集計表

日付 sku-0001 sku-0002 sku-0003 合計数
2022-12-16
12,000
25,000
54,000
91,000
2022-12-17
3,000
2,500
18,000
23,500
2022-12-18
39,000
5,000
18,000
62,000
2022-12-19
3,000
2,500
27,000
32,500
2022-12-20
6,000
22,500
36,000
64,500

SQLの使いどころ

サイトに大量の情報を掲載することは、ユーザーにとってとても便利なことです。しかし、情報が多すぎると、目的の情報を見つけるのが困難になります。そのため、SQLを使用することで、情報を効率的に管理することができます。

SQLを使用することで、データベース内の情報を検索したり、フィルタリングしたりすることができます。これにより、ユーザーは目的の情報をスムーズかつ簡単に見つけることができます。

また、SQLを使用することで、データを集計したり、統合したりすることもできます。これにより、ユーザーはさまざまな視点から情報を分析することができます。つまり、サイトに多くの情報を掲載することが重要である一方で、その情報を効率的かつ簡単に管理することが求められる場合には、SQLが不可欠であるといえます。

KK

機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。