記入日:2023-01-28 編集日:2023-01-28
SQL見るだけクエリ。今回は、バルクインサートについて書いてみようと思います。
バルクインサートとは
バルクインサートとは、データベースに複数のレコードを一度に挿入するためのSQL文のことです。 複数のレコードを一度に挿入すると、データの挿入にかかる時間を大幅に短縮できるため、データベース処理を効率化する上で重要な手法となります。
簡単な例を書いてみます。
$sql = "INSERT INTO table_name (column1, column2, column3) VALUES (value1, value2, value3), (value4, value5, value6);"; $stmt = $pdo->prepare($sql); $stmt->execute();
上記のコードは、PDOを使ってバルクインサートを行なっています。まず、$sql変数にINSERT INTO文を入力し、 table_nameテーブルにcolumn1、column2、column3の各カラムにvalue1、value2、value3、value4、value5、value6の各値を挿入するSQL文を格納します。 次に、prepare()関数を使用して$sql変数に格納されたSQL文を準備し、execute()関数を使用してSQL文を実行します。
VALUESの後に続く、カッコで囲まれた数字の組み合わせによって、複数のレコードを一度に挿入することができます。 また、カッコ内で挿入する値の数はカラムの数と同じである必要があります。
通常のインサートとの違いは
普通のインサートと比較して、バルクインサートは複数のレコードを一度に挿入できるので、データベースへの負荷が軽減できます。 普通のインサートでは、1つ1つのレコードを個別に挿入しなければなりませんでしたが、 バルクインサートでは、複数のレコードを一度のSQL文で挿入できるため、時間の短縮が可能となります。これにより、データベース処理を効率化することができます。
具体的にはどのような時に使われるか
バルクインサートは、データベースに複数のレコードを一度に挿入する場合に使用されます。 例えば、新しいテーブルを作成し、そのテーブルに複数のレコードを挿入する際などに使用されます。 また、既存のテーブルに複数のレコードを更新する場合にも使用されます。
次のコードは、既存のテーブルに複数のレコードを更新するバルクインサートの例です。
$sql = "UPDATE table_name SET column1=value1, column2=value2 WHERE id IN (value3, value4, value5);"; $stmt = $pdo->prepare($sql); $stmt->execute();
上記のコードは、PDOを使ってバルクインサートを行うためのコードです。 まず、$sql変数にUPDATE文を入力し、table_nameテーブルのcolumn1、column2の各カラムをvalue1、value2に更新し、 idがvalue3、value4、value5のレコードを更新するSQL文を格納します。 次に、prepare()関数を使用して$sql変数に格納されたSQL文を準備し、execute()関数を使用してSQL文を実行します。
SETとINの解説
SETは、バルクインサートのUPDATE文で使用されます。SETの後に続く値は、テーブルのカラムにセットする値になります。
INは、バルクインサートのUPDATE文で使用されます。INの後に続く値は、更新を行うレコードを指定するために使用されます。
実例
次のようなtable_nameテーブルがあるとします。
id | column1 | column2 1 | A | B 2 | C | D 3 | E | F 4 | G | H
$sql = "UPDATE table_name SET column1=X, column2=Y WHERE id IN (1, 3, 4);"; $stmt = $pdo->prepare($sql); $stmt->execute();
上記のコードを実行すると、table_nameテーブルのcolumn1、column2の各カラムがX、Yに更新され、idが1、3、4のレコードが更新された状態となります。 つまり、更新後のtable_nameテーブルは次のような状態となります。
id | column1 | column2 1 | X | Y 2 | C | D 3 | X | Y 4 | X | Y
SQLの使いどころ
サイトに大量の情報を掲載することは、ユーザーにとってとても便利なことです。しかし、情報が多すぎると、目的の情報を見つけるのが困難になります。そのため、SQLを使用することで、情報を効率的に管理することができます。
SQLを使用することで、データベース内の情報を検索したり、フィルタリングしたりすることができます。これにより、ユーザーは目的の情報をスムーズかつ簡単に見つけることができます。
また、SQLを使用することで、データを集計したり、統合したりすることもできます。これにより、ユーザーはさまざまな視点から情報を分析することができます。つまり、サイトに多くの情報を掲載することが重要である一方で、その情報を効率的かつ簡単に管理することが求められる場合には、SQLが不可欠であるといえます。
KK
機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。