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SQL見るだけクエリ#075 PHP PDOのオプションについて

記入日:2023-03-24 編集日:2023-03-24

PHP PDOのオプションについて

この記事を読むと(約5分)
PHP PDOのオプションに関して基本的な考え方がイメージできます。

PHP PDOのオプション

PHPのPDO(PHP Data Objects)は、データベースとの接続を行うためのオブジェクト指向のインターフェイスです。PDOを使用すると、複数の種類のデータベースに対して一貫性のある方法で接続することができます。PDOは、データベースとの接続時に使用できる多数のオプションを提供しています。以下に、代表的なオプションについて説明します。

  1. PDO::ATTR_ERRMODE: エラーモードを設定します。PDO::ERRMODE_EXCEPTIONを設定すると、エラーが発生した場合に例外をスローするようになります。
  2. PDO::ATTR_EMULATE_PREPARES: プリペアドステートメントをエミュレートするかどうかを設定します。このオプションを無効にすると、プリペアドステートメントが本当に使用されるようになります。
  3. PDO::ATTR_DEFAULT_FETCH_MODE: デフォルトのフェッチモードを設定します。PDO::FETCH_ASSOC、PDO::FETCH_NUM、PDO::FETCH_BOTHなど、複数のフェッチモードがあります。
  4. PDO::ATTR_TIMEOUT: タイムアウト時間を設定します。指定された秒数が経過すると、接続がタイムアウトします。
  5. PDO::ATTR_AUTOCOMMIT: オートコミットを有効にするかどうかを設定します。オートコミットを有効にすると、各クエリの実行後に自動的にコミットされます。

他にも多数のオプションがありますが、上記のオプションはよく使用されるものです。

以下に、PDOオプションを使用したデータベース接続の例を示します。

// データベース接続情報
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=mydatabase';
$username = 'myusername';
$password = 'mypassword';

// PDOオプションを設定
$options = [
    PDO::ATTR_ERRMODE => PDO::ERRMODE_EXCEPTION, // エラーモードを例外に設定
    PDO::ATTR_EMULATE_PREPARES => false, // プリペアドステートメントを使用する
    PDO::ATTR_DEFAULT_FETCH_MODE => PDO::FETCH_ASSOC // デフォルトのフェッチモードを連想配列に設定
];

// PDOオブジェクトを作成してデータベースに接続
try {
    $pdo = new PDO($dsn, $username, $password, $options);
} catch (PDOException $e) {
    echo '接続エラー: ' . $e->getMessage();
    exit;
}

// ここからデータベース操作を行う
// ...

上記の例では、PDOオブジェクトを作成する際に、$options変数にオプションを設定しています。具体的には、エラーモードを例外に設定し、プリペアドステートメントを使用するように設定しています。また、デフォルトのフェッチモードを連想配列に設定しています。

PDOオブジェクトを作成した後は、そのオブジェクトを使用してデータベース操作を行うことができます。

 

文字コードもオプションで指定すべき?

文字コードをutf8mb4に指定することは推奨されます。

utf8mb4は、UTF-8の4バイト文字をサポートする文字コードです。UTF-8は広く使われている文字コードの一つであり、国際化されたWebアプリケーションやマルチバイト文字を含むテキストデータを処理する際に必要な文字コードです。

MySQLやMariaDBなどの多くのデータベースシステムでは、utf8mb4をサポートしています。utf8mb4を指定することで、4バイト文字を含むテキストデータを正しく処理できるようになります。

以下は、PDOで文字コードをutf8mb4に指定する例です。

// PDOオプションにcharset=utf8mb4を指定する
$options = [
    PDO::MYSQL_ATTR_INIT_COMMAND => "SET NAMES utf8mb4"
];

// PDOオブジェクトを作成してデータベースに接続
try {
    $pdo = new PDO($dsn, $username, $password, $options);
} catch (PDOException $e) {
    echo '接続エラー: ' . $e->getMessage();
    exit;
}

上記の例では、PDOオプションに"SET NAMES utf8mb4"を指定しています。これにより、PDOがデータベースに接続する際に、utf8mb4の文字コードを使用するように指定されます。

文字コードの指定は、データベースシステムやアプリケーションの設定によって異なる場合があります。

 

データベースの文字コードとPDOのオプション文字コードは同じにするべき?

PDOのオプションで指定する文字コードも、データベースのテーブルの文字コードと一致するようにすることを推奨します。これにより、データの取得や更新などの処理が正しく行われるようになります。

ただし、PDOのオプションで文字コードを指定しなくても、データベースシステムがデフォルトでutf8mb4を使用している場合は、特に指定する必要はありません。ただし、明示的に指定することで、コードの明確さと可読性を高めることができます。

なお、文字コードの指定は、データベースシステムやアプリケーションの設定によって異なる場合があります。

SQLの使いどころ

サイトに大量の情報を掲載することは、ユーザーにとってとても便利なことです。しかし、情報が多すぎると、目的の情報を見つけるのが困難になります。そのため、SQLを使用することで、情報を効率的に管理することができます。

SQLを使用することで、データベース内の情報を検索したり、フィルタリングしたりすることができます。これにより、ユーザーは目的の情報をスムーズかつ簡単に見つけることができます。

また、SQLを使用することで、データを集計したり、統合したりすることもできます。これにより、ユーザーはさまざまな視点から情報を分析することができます。つまり、サイトに多くの情報を掲載することが重要である一方で、その情報を効率的かつ簡単に管理することが求められる場合には、SQLが不可欠であるといえます。

KK

機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。