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SQL見るだけクエリ#078 PHP PDOのプレースホルダーを使用して安全にデータを取得 その1

記入日:2023-03-27 編集日:2023-03-27

PHP PDOのプレースホルダーを使用して安全にデータを取得 その1

この記事を読むと(約5分)
PHP PDOのプレースホルダーを使用して安全にデータを取得する基本的な考え方がイメージできます。

PDOのプレースホルダーについて

PDO(PHP Data Objects)は、PHPでデータベースに接続し、データを操作するための拡張ライブラリです。PDOは、MySQL、PostgreSQL、SQLite、Oracleなどの主要なデータベースシステムと互換性があります。

PDOのプレースホルダーを使用することで、SQLインジェクション攻撃からアプリケーションを保護できます。プレースホルダーは、SQL文の中に値を直接埋め込むのではなく、SQL文内にプレースホルダーとして印を付け、別途値を指定することで、SQLインジェクション攻撃を防止することができます。

PDOのプリペアドステートメントを使用することで、プレースホルダーを含むSQL文を事前に準備し、複数回実行することができます。これにより、SQL文を毎回再構築する必要がなく、パフォーマンスが向上することがあります。また、プリペアドステートメントを使用することで、値の型のチェックや変換を自動的に行うこともできます。

以下は、PDOのプリペアドステートメントの例です。

// データベースに接続
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=test;charset=utf8mb4';
$username = 'root';
$password = '';
$options = array(
    PDO::ATTR_ERRMODE => PDO::ERRMODE_EXCEPTION,
    PDO::ATTR_DEFAULT_FETCH_MODE => PDO::FETCH_ASSOC,
    PDO::ATTR_EMULATE_PREPARES => false,
);
$pdo = new PDO($dsn, $username, $password, $options);

// プリペアドステートメントを準備
$stmt = $pdo->prepare('SELECT * FROM users WHERE name = :name');

// パラメーターをバインド
$name = 'Alice';
$stmt->bindParam(':name', $name);

// ステートメントを実行
$stmt->execute();

// 結果を取得
$result = $stmt->fetchAll();

この例では、PDOを使用して、usersテーブルからnameがAliceである行を取得しています。プレースホルダーには:nameを使用し、bindParamメソッドを使用して$name変数をプレースホルダーにバインドしています。ステートメントを実行するためには、executeメソッドを呼び出します。最後に、fetchAllメソッドを使用して結果を取得します。

SQLの使いどころ

サイトに大量の情報を掲載することは、ユーザーにとってとても便利なことです。しかし、情報が多すぎると、目的の情報を見つけるのが困難になります。そのため、SQLを使用することで、情報を効率的に管理することができます。

SQLを使用することで、データベース内の情報を検索したり、フィルタリングしたりすることができます。これにより、ユーザーは目的の情報をスムーズかつ簡単に見つけることができます。

また、SQLを使用することで、データを集計したり、統合したりすることもできます。これにより、ユーザーはさまざまな視点から情報を分析することができます。つまり、サイトに多くの情報を掲載することが重要である一方で、その情報を効率的かつ簡単に管理することが求められる場合には、SQLが不可欠であるといえます。

KK

機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。