記入日:2023-05-19 編集日:2023-05-19
JSON_REMOVE関数(JSON 関数)を解説してみようと思います。
この記事を読むと(約5分)
JSON_REMOVE関数(JSON 関数)を使用する方法をイメージできます。
JSON_REMOVE関数は、MySQLやMariaDBなどのデータベースシステムで使用されるJSONデータ型の操作を行うための関数です。JSON_REMOVE関数は、指定したJSONドキュメントから指定されたパスに該当する要素を削除します。
以下に、JSON_REMOVE関数の使用例を示します。
まず、以下のようなテーブルがあるとします。
CREATE TABLE products ( id INT, data JSON ); INSERT INTO products VALUES (1, '{"name": "Product 1", "price": 10, "category": "Electronics"}'); INSERT INTO products VALUES (2, '{"name": "Product 2", "price": 20, "category": "Clothing"}');
このテーブルには、idとdataという2つのカラムがあります。dataカラムはJSONデータ型を持っており、各商品の情報を格納しています。
例えば、JSON_REMOVE関数を使用して、idが1の商品の"price"要素を削除する場合、次のようなクエリを実行します。
UPDATE products SET data = JSON_REMOVE(data, '$.price') WHERE id = 1;
このクエリは、"products"テーブルの"data"カラムのJSONデータから、指定したパス("$.price")に該当する要素を削除します。
実行後、"products"テーブルを確認すると、idが1の商品の"data"カラムのJSONデータから"price"要素が削除されていることがわかります。
SELECT * FROM products; /* id | data ---+------------------------------------ 1 | {"name": "Product 1", "category": "Electronics"} 2 | {"name": "Product 2", "price": 20, "category": "Clothing"} */
このように、JSON_REMOVE関数を使用することで、JSONデータ型の要素を指定したパスに基づいて削除することができます。
JSON_REMOVE関数は、指定したパスに該当する要素を削除するだけでなく、必要に応じて親要素も削除します。つまり、削除された要素が親要素の唯一の子要素である場合、親要素も削除されます。
以下の例を見てみましょう。
CREATE TABLE employees ( id INT, info JSON ); INSERT INTO employees VALUES (1, '{"name": "John", "department": "Sales"}'); INSERT INTO employees VALUES (2, '{"name": "Alice", "department": "HR"}'); INSERT INTO employees VALUES (3, '{"name": "Bob", "department": "IT"}');
このテーブルには、idとinfoという2つのカラムがあります。infoカラムはJSONデータ型を持ち、各従業員の情報を格納しています。
例えば、"department"が"HR"の従業員の情報を削除する場合、次のようなクエリを実行します。
UPDATE employees SET info = JSON_REMOVE(info, '$[?(@.department=="HR")]') WHERE id = 2;
このクエリは、"employees"テーブルの"info"カラムのJSONデータから、"department"が"HR"の要素を削除します。
実行後、"employees"テーブルを確認すると、idが2の従業員の情報が完全に削除されていることがわかります。
SELECT * FROM employees; /* id | info ---+------------------------------------ 1 | {"name": "John", "department": "Sales"} 3 | {"name": "Bob", "department": "IT"} */
このように、JSON_REMOVE関数は、指定したパスに該当する要素を削除するだけでなく、必要に応じて親要素も削除することがあります。これは、削除された要素が親要素の唯一の子要素である場合に発生します。
SQLの使いどころ
サイトに大量の情報を掲載することは、ユーザーにとってとても便利なことです。しかし、情報が多すぎると、目的の情報を見つけるのが困難になります。そのため、SQLを使用することで、情報を効率的に管理することができます。
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KK
機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。