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SQL見るだけクエリ#154 JavaScriptのオブジェクトとは

記入日:2023-06-11 編集日:2023-06-11

JavaScriptのオブジェクトについて解説してみようと思います。

この記事を読むと(約5分)
JavaScriptのオブジェクトについてイメージできます。

JavaScriptのオブジェクトとは

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティと値のペアを保持するデータ構造です。オブジェクトは他のデータ型(数値、文字列、真偽値など)とは異なり、関数やメソッドを含むことができます。

オブジェクトは中括弧({})を使って作成します。以下はオブジェクトの例です。

const person = {
  name: 'John',
  age: 30,
  isStudent: false,
  sayHello: function() {
    console.log('Hello!');
  }
};

この例では、`person`というオブジェクトが作成されています。オブジェクトは複数のプロパティを持つことができます。各プロパティはキー(ここでは`name`、`age`、`isStudent`、`sayHello`)と値(`'John'`、`30`、`false`、関数)のペアで表されます。

プロパティへのアクセスは、ドット演算子(`.`)またはブラケット記法を使用して行います。例えば、`person`オブジェクトの`name`プロパティにアクセスするには、以下のようにします。

console.log(person.name); // 結果: 'John'

または

console.log(person['name']); // 結果: 'John'

オブジェクトのプロパティは、値を変更したり、新しいプロパティを追加したりすることもできます。

person.age = 35;
person.gender = 'male';

オブジェクトは、関数をメソッドとして持つこともできます。例えば、`person`オブジェクトの`sayHello`メソッドを呼び出すには、以下のようにします。

person.sayHello(); // 結果: 'Hello!'

これはオブジェクト指向プログラミングの基本的な考え方であり、JavaScriptにおけるオブジェクトの概念は非常に重要です。オブジェクトを使用することで、関連するデータと機能をひとまとめにすることができます。

JSONとの違い

JavaScriptのオブジェクトとJSON(JavaScript Object Notation)は関連していますが、異なるものです。

JavaScriptのオブジェクトは、JavaScriptの言語の機能を使って作成されるデータ構造です。オブジェクトはプロパティと値のペアを持ち、値にはさまざまなデータ型(数値、文字列、真偽値、関数など)を含むことができます。オブジェクトは、ドット演算子やブラケット記法を使用して、プロパティにアクセスしたり変更したりすることができます。

一方、JSONはデータ形式の一つであり、テキストベースのデータ交換形式です。JSONは人間にとって読み書きしやすく、構造化されたデータを表現するためのシンプルな構文を持っています。JSONはJavaScriptのオブジェクト構造を表現するための形式であり、JavaScriptのオブジェクトをJSONに変換することができます。

JavaScriptのオブジェクトは、関数や特殊な値(`undefined`や`null`など)を含むことができますが、JSONはそれらを表現することができません。JSONは文字列、数値、真偽値、配列、オブジェクト、およびそれらのネストした組み合わせのみをサポートしています。

JavaScriptのオブジェクトとJSONは相互変換することができます。JavaScriptでは、`JSON.stringify()`メソッドを使ってJavaScriptオブジェクトをJSON文字列に変換し、`JSON.parse()`メソッドを使ってJSON文字列をJavaScriptオブジェクトに変換することができます。

以下に、JavaScriptオブジェクトとJSONの例を示します。

// JavaScriptオブジェクト
const person = {
  name: 'John',
  age: 30,
  isStudent: false
};

// JavaScriptオブジェクトをJSON文字列に変換
const json = JSON.stringify(person);
console.log(json); // 結果: '{"name":"John","age":30,"isStudent":false}'

// JSON文字列をJavaScriptオブジェクトに変換
const obj = JSON.parse(json);
console.log(obj.name); // 結果: 'John'

要点をまとめると、JavaScriptのオブジェクトはプログラミング言語のデータ構造であり、JSONはデータの表現形式です。JSONはJavaScriptオブジェクトをテキストベースの形式で表現するためのものであり、データの交換や保存に使用されます。

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KK

機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。