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SQL見るだけクエリ#226 Cookieの有効期限やその他の機能・設定に関して

記入日:2023-08-22 編集日:2023-08-22

Cookieの有効期限やその他の機能・設定に関して解説をしてみようと思います。

この記事を読むと(約5分)
Cookieの有効期限やその他の機能・設定に関してイメージできます。

Cookieの有効期限やその他の機能・設定

「Cookie」は、ウェブサイトがユーザーのブラウジングセッション中に情報を保存し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための技術です。以下にCookieに関する重要な機能や設定について説明します。


1. 有効期限(Expiration):
Cookieは、有効期限を持っており、その期限が過ぎるとブラウザによって自動的に削除されます。有効期限が設定されていない場合、セッションCookieと呼ばれるもので、ブラウザが閉じられると自動的に削除されます。一方、有効期限を持つCookieは、指定された期間(通常は日数や時間)が経過すると削除されます。
2. ドメイン(Domain):
Cookieは、特定のドメインに関連付けられています。設定されたドメイン内のウェブページにアクセスする際に、関連するCookieがブラウザからサーバーに送信されます。このドメインの設定によって、Cookieがどのウェブページに対して有効かが決まります。
3. パス(Path):
パスはCookieが有効なページの範囲を指定します。たとえば、特定のフォルダやディレクトリ内のページだけでCookieが有効になるようにすることができます。
4. セキュア属性(Secure):
セキュア属性が設定されているCookieは、セキュアな(暗号化された)接続が確立された場合にのみ送信されます。これにより、機密情報を保護するために使用されます。一般的に、HTTPSプロトコルを使用しているサイトでセキュア属性が設定されます。
5. SameSite属性:
SameSite属性は、Cookieがクロスサイトリクエストに対してどのように制限されるかを指定します。主にCSRF(Cross-Site Request Forgery)攻撃を防ぐために使用されます。SameSite属性には「Strict」(同一サイト内からのみ送信される)、 「Lax」(一部の外部リクエストにも送信される)、および「None」(クロスサイトリクエストにも送信されるが、Secure属性も設定されている必要がある)の値があります。
6. 第三者Cookie:
ウェブサイトAからのリクエストでウェブサイトBのCookieを設定する場合、それは第三者Cookieと呼ばれます。一部のブラウザでは、プライバシー保護のために第三者Cookieの使用が制限される場合があります。


これらのCookieの機能や設定は、ウェブ開発者がウェブサイトの動作やユーザーエクスペリエンスを管理するために使用されます。ただし、プライバシー保護の観点から、Cookieの使用は適切に管理される必要があります。

以下は、PHPを使用してCookieを設定し、利用する簡単な例です。この例では、ユーザーがサイトを訪れた回数をカウントし、その回数をCookieに保存しています。


// Cookieを設定する
$cookieName = "visitCount";
$expiryTime = time() + 60 * 60 * 24 * 30; // 30日後
$visitCount = 1;

if(isset($_COOKIE[$cookieName])) {
    $visitCount = $_COOKIE[$cookieName] + 1;
}

setcookie($cookieName, $visitCount, $expiryTime, "/");

// HTMLを出力する
?>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>Cookie Example</title>
</head>
<body>
    <h1>Welcome to our website!</h1>
    <?php
    echo "<p>This is your visit number $visitCount.</p>";
    ?>
</body>
</html>


この例では、次の手順が行われています。

1. 最初に、$cookieNameというCookieの名前と、$expiryTimeという有効期限を設定しています。$visitCountはユーザーの訪問回数を格納する変数です。

2. もし既に同名のCookieが存在する場合(ユーザーが過去に訪れたことがある場合)、$_COOKIEスーパーグローバル変数を使用してその値を取得し、$visitCountを1増やしています。

3. setcookie()関数を使用して、Cookieを設定します。この関数は、Cookieの名前、値、有効期限、パスなどの情報を受け取り、ブラウザにCookieを送信します。

4. 最後に、HTMLの中でユーザーに訪問回数を表示しています。


この例では、ユーザーがサイトを訪れるたびに訪問回数が増え、次回以降の訪問でも訪問回数が表示されるようになります。これは、Cookieを使用してユーザーの訪問情報をトラッキングする典型的な例です。

SQLの使いどころ

サイトに大量の情報を掲載することは、ユーザーにとってとても便利なことです。しかし、情報が多すぎると、目的の情報を見つけるのが困難になります。そのため、SQLを使用することで、情報を効率的に管理することができます。

SQLを使用することで、データベース内の情報を検索したり、フィルタリングしたりすることができます。これにより、ユーザーは目的の情報をスムーズかつ簡単に見つけることができます。

また、SQLを使用することで、データを集計したり、統合したりすることもできます。これにより、ユーザーはさまざまな視点から情報を分析することができます。つまり、サイトに多くの情報を掲載することが重要である一方で、その情報を効率的かつ簡単に管理することが求められる場合には、SQLが不可欠であるといえます。

KK

機械工学を専攻。工業デザイナーとして、国内及び海外の自動車・搬送ラインの設計などに従事した後、2003年にウェブシステム会社を設立。UI設計やウェブシステムの開発、DX化のディレクションなどを行っています。