SQL見るだけクエリ#258 PHP 正規表現の概要

記入日：2023-09-23　編集日：2023-09-23

正規表現の概要に関して解説をしてみようと思います。

正規表現の概要

理解を深めるために、正規表現の基礎から応用までの概要を説明します。

基礎

1. 文字のマッチング
正規表現は、文字列内で特定のパターンを検索したり置換したりするための強力なツールです。例えば、正規表現 `/apple/` は文字列内の "apple" という部分にマッチします。

2. ワイルドカード
`.`（ピリオド）は任意の1文字にマッチします。例えば、正規表現 `/a.e/` は "apple" や "axe" にマッチします。

3. 文字クラス
`[ ]` 内に含まれる文字のいずれかにマッチします。例えば、正規表現 `/[aeiou]/` は任意の母音にマッチします。

4. メタ文字
`\`（バックスラッシュ）は特殊な文字をエスケープします。例えば、正規表現 `/c\+` は "c+" にマッチします。

5. 数量子
`*`、`+`、`?` などの数量子は、直前のパターンが何回繰り返されるかを指定します。例えば、`/go*d/` は "god" や "good" にマッチします。

中級

1. グループ化
`()` を使ってパターンをグループ化することで、複雑なパターンを作成できます。例えば、正規表現 `/gr(e|a)y/` は "grey" や "gray" にマッチします。

2. パイプ
`|`（パイプ）は "または" の意味で、複数のパターンの中からどれか1つにマッチします。例えば、正規表現 `/apple|banana/` は "apple" または "banana" にマッチします。

3. クエリフィアイア
`{}` を使って直前のパターンの繰り返し回数を指定できます。例えば、正規表現 `/o{2,3}/` は "oo" や "ooo" にマッチします。

応用

1. 先読みと後読み
`(?=...)` や `(?!...)` を使って、先読みや後読みを行うことで、特定の条件を満たすパターンを検索できます。例えば、`/t(?=e)/` は "te" にマッチしますが、"t" だけにはマッチしません。

2. キャプチャとバックリファレンス
`()` を使ってグループ化した部分をキャプチャし、後で参照できます。例えば、正規表現 `/([0-9]+) is \1/` は "123 is 123" にマッチします。

3. フラグ
正規表現には、大文字小文字を区別しない（`/i`）、複数行モード（`/m`）などのフラグがあります。

4. 貪欲と非貪欲
`*` や `+` などの数量子はデフォルトで貪欲ですが、`*?` や `+?` などを使って非貪欲にすることもできます。

5. 複数の行にマッチング
`^` と `$` は通常、文字列全体の先頭と末尾にマッチしますが、複数行モードでは各行の先頭と末尾にマッチします。

これは正規表現の基礎から応用までの概要です。各トピックについて今後詳しく解説してみようと思います。